「ESD推進ネットひょうご神戸」は、「21世紀の課題」とされるESD(持続可能な開発のための教育)を、兵庫・神戸を拠点に推進することを目的として、2007年に設立された任意組織です。国際連合大学の「グローバルRCEネットワーク構想」に賛同し、同大学から「RCE(Regional Center on ESD:ESD推進の地域拠点)」と同2007年8月に認証されました。2018年現在、世界にRCEは160箇所以上、日本国内には7箇所あります。ESD推進ネットひょうご神戸の認証上の正式名称は「RCE Hyogo-Kobe」となっています。
この組織は、多くの持続可能性に関連した活動をする個人または団体・組織によって成り立っています。メンバーは、事務局を置く神戸大学をはじめとする高等教育組織、市民活動や社会的活動を行うNPOや公益団体、持続可能な開発に賛同する企業、および、ESDに賛同する中等教育組織(学校)などに所属しています。
これまで、「ESDは、すでに地域で行われている」をモットーに、兵庫・神戸の地域でのESD関連事業を整理し、その活動をRCEグローバル会議や国内ESD会議などで発信してきました。しかし、ESDをさらに発展させ、持続可能な社会づくりを実質化するためには、ESD推進団体の横のつながりと、ESDの認知・理解を広く一般に求める活動が不可欠となってきました。
そこで、2015年から約2年間の準備過程を経て、一般市民、特に、青少年・ユースにESDを気持ちよく理解してもらうことをねらいに、「ESDスタディツアープログラム」事業を開始することになりました。この事業は、メンバーの所属する組織だけではなく、スペシャルオリンピックス日本(神戸)、メインストリーム協会(障がい者本人活動)、美山ワークキャンププロジェクト(人口減少村落のまちおこし協力)など、たくさんの活動団体の協力のもとにすすめています。地域を基盤に、環境問題・自然保護・福祉・人権・食育・地産池消・健康・防災・減災・まちづくりなどの「持続可能性に関連した活動」を行っている活動に、市民やユースがツアー感覚で周遊しながら参加することで、ESDの世界が広く知られるようになる仕組みです。
とりわけ、神戸市は、2014年に策定された『神戸市生涯学習総合計画』に、ESDをキーワードに「多様なつながりによる新しい社会の力を創造」することを盛り込み、ESDの推進に積極的な姿勢を見せています。官・民・学一体となってESDを進める素地ができてきたと言えるでしょう。ESD推進ネットひょうご神戸は、こうした動きに支えられながら、それらをさらに発展させることを目的に、協働・共同・協同を旨とする自発的な組織です。
今後もメンバーを拡張し、神戸から世界にESDのモデルを発信していこうとしています。
現在事務局は、神戸大学の下記センターにあります。
神戸市灘区鶴甲3-11(〒657-8501)
神戸大学人間発達環境学研究科
ヒューマン・コミュニティ創成研究センター内
TEL 078-803-7970 FAX 078-803-7971
E-mail rce.hyogo.kobe(a)gmail.com
メール送信の際は(a)を@に変えてください。