国連大学が推進する「持続可能な開発のための教育に関する地域拠点」です。
「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD) とは、環境、経済、社会、文化を包括的に考慮した持続可能な社会づくりのための担い手づくりです。
2005年から始まった国連・ESDの10年(Decade of ESD: DESD) は、2009 年に中間年を迎えました。DESDの先導機関であるユネスコ(国連教育科学文化機関)は、 DESDのビジョンとして、「誰もが質の高い教育により恩恵を受ける機会があり、持続可能 な未来や前向きな社会への変革に向けて要求される価値観、行動、ライフスタイルを学ぶ 機会があるような世界」を提示しています。
国連大学では、このビジョンの独自の解釈として 「世界的な学習の場(グローバル・ラーニング・スペース)」の形成を提唱しました。
国連大 学高等研究所のESDプログラムでは、ESDに関する地域拠点(Regional Centre of Expertise on ESD: RCE) づくりを通して、誰もが世界のどこにいても持続可能な開発 について学び実践して行く場を形成することが、DESDの目に見える成果となり、その成功 に貢献すると考えています。
(国連大学高等研究所(UNU-IAS)『RCE5年間の歩み』2010より抜粋)